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きらめきとひらめきを

合資会社亀兵商店_ 味噌囃子/コンセプトパンフレット

亀兵商店は仙台藩祖、伊達政宗公によって建てられた日本初の味噌蔵「御塩噌蔵(おえんそぐら)」のあった場所からもっとも近い仙台市青葉区大町の地で、150年以上前より現在も味噌づくりを行っています。これまでの、お歳暮・お中元をはじめとしたギフト商品のリデザインをご相談いただき、パッケージや商品ネーミング、付帯するパンフレットに、あらたに会社のご案内をふくめたコンセプトブックをデザインいたしました。

風土が育む価値にこだわる「亀兵の本場仙台味噌」

1861( 文久元)年、初代 亀田林兵衛がこの仙台大町に創業して150 余年。移りゆく時代の中で本物の価値にこだわり、昔ながらの手仕事で職人が丹精込めて仕込む「亀兵の本場仙台味噌」は、藩政時代から今にみちのくの食文化を伝える風土の贈り物です。仙台味噌は長期熟成ならではの独特の芳香と、素材の味わいを引き立てる塩慣れした食べ飽きない味わいは、そのままはもちろん調味料としてもお料理に豊かな風味とコクを加えてくれます。(写真上:現在の亀兵商店の味噌製造の様子/伊達政宗公が仙台城内に建てた御塩噌蔵(おえんそぐら)の記念碑「仙台みそ発祥の地」仙台市青葉区の仙台二高側、仲ノ瀬橋たもとにあります)

 

伊達の味噌づくりに込めた発祥の想いを重ねて

1861 年より続く味噌づくりを端的に、読みやすい仕様としてツールを整え、お取引先や新規のセールス、イベント時の案内、地域の小学校での教材など分かりやすく、広く多くの方にご紹介できるツールを目指しました。片面には、亀兵商店の味噌づくりに対するメッセージを読みやすい文量に配慮し、普段、一般の方にはあまり目に触れることのない製造風景や、かつての味噌蔵の古写真を、伊達の勝ち色である濃紺を基調色にデザインしています。(勝ち色:紺よりもさらに濃い藍色のこと。 武将や軍人に好まれた色とされています。伊達政宗公も軍旗等に採用した色として現在に伝わります。)

仙台味噌の歴史とギフト商品を絵本仕立てで紹介

ギフト商品のデザイン見直しの他、将来へ向けた味噌そのものの消費量に対する懸念や、お味噌汁以外の食べ方の模索など、新しいチャレンジへの展望を見据える中で“簡単に、読みやすく、楽しく” をヴィジュアルコンセプトに絵本仕立てでデザインしました。仙台味噌に関わる、ちょっとした豆知識とギフト商品に込めたネーミングストーリーを紹介しています。

風合いと手触りを感じられる紙媒体ならではの仕様

用紙はイラストレーションの風合いと写真の印刷再現を踏まえ、片艶晒(かたつやさらし)クラフト紙を採用。手仕事を想起させる凹凸や手触りを感じられる面とプレス処理を施され反射を抑えたツヤを感じられる表裏、どちらも優しく光を通しながらも異なる質感の用紙です。老舗が大切にする伝統とともに、新しさやチャレンジといった双方のメッセージを込めています。

Concept brochure
2019-
AD: Norihiro Itoh
D: Norihiro Itoh, Michika Anbo
I: Norihiro Itoh
C: Kumi TaKahashi
P: Michihiro Saga